スタイリストの大沢早苗さんにフアッションアドバイスをしていただく「おしゃれカウンセリング」レポート第19弾。お買いものカウンセリングのレポートです。
「明日着る服がない状態です」
今回、カウンセリングを受けるのは、矢田加奈子さん（仮名・38歳）です。大沢さんの著書『大人女子のためのワードローブ改革』を読んで、申し込みをしてくださったそうです。
矢田さんは、4歳と2歳の女の子のママです。身長は160センチとすらりとした感じの、透明感のある女性です。
「出産後太ってしまったり、子育てに追われていて、数年間ほとんど買い物もしていませんでした。明日着る服がたりない状態です」
矢田さんのお悩みは、以下の通りです。
・自分で買い物をすると、来年は着られない流行りものを買ってしまいがち。
・お腹まわりが気になるので、パンツ選びが難しい。
・スカートを選ぶのが難しく、一枚も持っていない。
これが、矢田さんのふだんのコーディネートです。
自分に似合うものをよくご存じな感じで、とてもおしゃれな方です。
「どんなおしゃれを目指したいですか？」という大沢さんの質問には、「カジュアルすぎず、私の個性を引き立てるファッション」とのお答え。
ふだんのコーディネートを見た大沢さんは、「カジュアルなら全身カジュアルで統一するのではなく、カジュアルときれいめのスタイルをミックスさせると、もっとおしゃれっぽい感じになるかも」
「そして、矢田さんはお顔がキレイなので、かっちりした洋服だときちんとしすぎて、秘書の人みたいな感じになってしまうかもしれませんね。ちょっときれいめなカジュアルを目指しては？」と大沢さん。
というわけで、お買いものスタート！
「いつ着るの？ 今でしょ！」
「スカートも似合うと思うけれど、どんなのが似合うかは履いてみないとわからないので…とにかく、いろいろと試着してみましょう」というわけで、デニムのタイトスカートに挑戦。
「こんなの、履いたの初めてです」と矢田さん。「とってもお似合いですよ。フレアーより、こんな感じのタイトなものがいいかも」
というわけで、たくさん試着した結果、千田さんにぴったりのデニムと、トレーナーが見つかりました。
形・サイズともに矢田さんにぴったりのデニム。お手持ちの黄色いカーディガンと合わせて。
グレーのトレーナーは、きちんとスタイルにもぴったりです。
「自分のスタイルを言葉で明確にしてもらえた」
矢田さんの感想です。
「産後のダイエット期間を経て、ようやく新しいお洋服を選ぼうと下調べをするものの、産前に読んでいたファッション雑誌と、今の自分の体型や実生活が全く合っていないこともあり、迷っていた時に手に取ったのが、『大人女子のためのワードローブ改革』でした。
一度プロの目で自分を客観視していただき、新しい自分を見つけたいと思い、カウンセリングを申し込ませていただきました。
お買い物の前に大沢さんとお話をしていくと、「こうすれば素敵！」と、私の個性を引き出すコーディネートを提案して下さいました。
私の中のボンヤリとしか描けなかった自分のスタイルを、大沢さんに言葉で明確にしていただけたことが、今回一番の収穫です。
必要なアイテムを絞って次々と試着するのですが、試着することが本当に大事で、楽しいと思いました。
大沢さんに選んでいただいたものの中に、自分では敬遠しがちな色のシャツもありましたし、今までだったら、広げただけで試着に至らなかったようなパンツもありましたが、大沢さんに勧められ実際に試着してみると、「似合う！」と、恥ずかしながら自分のことを感心してしまいました。
そして、「自分の個性を知るって、なんて楽しいんだろう！」と思いました。
たとえ似合っているものでも、「着心地が良くなければ着なくなるからやめたほうがいい」と、はっきりおっしゃるので、「素敵だし、何かの時のために買っておこうかな」という気持ちが不思議と失せるのが、面白かったです。
無駄の無いお買い物の仕方も学ばせていただきました。
短い時間でしたが、本当に実りある、楽しい時間でした。本当にありがとうございました」
大沢さんからのメッセージです。
「とても上品な印象の方です。カウンセリングの前に切られたショートヘアが、素敵でした。
スタイルも良く、試着されたお洋服はどれもよくお似合いでした。
整ったお顔立ちなので、コンサバ感のあるお洋服を着ると、お勤め風のスタイルになってしまいます。ベーシックなカジュアルスタイルをセレクトしました。
上品な印象と、カジュアルスタイルがミックスされて、こなれたオシャレをサラリと着こなせる方だと思います。
ベーシックなお洋服があれば、靴、バック、小物でアクセントをつけられますね。
今は、子育ての忙しい時期。着やすくて動きやすく、扱いの楽なお洋服が優先されますが、そんな楽なスタイルの中に、ちょっとだけキチンと感のある要素をプラスしたコーディネートを意識して、オシャレを楽しんでください！」
